英国からのお便り『ブラックキャブコーヒー』
[ロンドン在住]写真家 ネモ・ロバーツさん
こんにちわ。
こだわりのクラフト飲料ブームで、街を歩けば必ずコーヒー屋かマイクロブルワリーに出会う昨今。アフタヌーンティーなど紅茶のイメージが強い英国ですが、実は大型カフェチェーンの普及やこだわりのコーヒー焙煎所&カフェが増えたことで、コーヒー党が優勢になって久しいのだそう。
紅茶が普及する前の英国では「コーヒーハウス」が男たちの社交と議論の場として流行したのだそうで、英国のコーヒー文化史は思ったより古いのですね。
架空の人物ではありますが、あのジェームズ・ボンドもコーヒー党。これは「007」シリーズの作者イアン・フレミングの好みを反映していると言われています。
自分の周りもそういえばコーヒー党が優勢。外ではコーヒー、自宅やオフィスでは紅茶という人も多く、みなさんリラックスのひと時は紅茶(&勿論ビスケット)、出勤前やカフェでのおしゃべりにはコーヒーと使い分けているのかもしれないですね。
さて先日、マーケットで賑わうロンドン東部のブリックレーンを歩いていましたら、こんな移動型コーヒースタンドを見かけました。なんとロンドン・タクシー、通称「ブラックキャブ」のコーヒー屋です。
屋根の部分を改造して広い後部座席部分がコーヒーのサービスステーションになっています。大にぎわいのマーケットの中でもかなり人目を引いていました。
聞いてみると、このコーヒースタンドは「ブラックキャブ・コーヒー」という、ロンドンのコーヒー豆焙煎所の出張店舗なんだそう。数台がロンドン市内を移動しているそうですが、ここブリックレーンにはマーケット開催の日曜日に出動しているとのことでした。
ただいま開発真っ盛りのテムズ川南岸ナイン・エルムズにカフェがあるよと教えてもらい後日立ち寄ってみましたが、ここでもやっぱりブラックキャブがお出迎え。このロケーションなら他の車を気にしなくていいし、記念撮影にぴったりですね!
また街中でばったり出会いたいものです。
ロンドン名物のブラックキャブと、今のロンドンを象徴するドリンクのカップリング。
オリジナルのコーヒー豆が入ったパッケージもブラックキャブをモチーフにした格好いいデザイン。いかにもロンドンらしいコーヒー豆をお土産にするのも新鮮です。こっくりと深い味わいでした。
写真家 ネモ・ロバーツさんの作品を、鎌倉アンティークスのオンラインストアで販売中。直筆サインの入ったリミテッド・エディションで、数に限りがございます。
ネモ・ロバーツさんのウェブサイトでも沢山の作品がご紹介されています。
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